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関西テレビ放送株式会社様

「DDC-Cue」を活用し、複数の担当部署からコンテンツ(テキスト/画像)を入力

松尾成泰氏
松尾成泰氏

関西テレビ(大阪市北区、http://www.ktv.co.jp/)は、東名阪地域の地上デジタルテレビ放送開始に合わせ2003年12月1日から地上デジタルデータ放送も開始した。コンテンツ制作にはメディアキャストのデジタルデータ放送用テンプレート型コンテンツ更新システム「DDC-Cue(ディーディーシーキュー)」を活用している。関西テレビが地上デジタルデータ放送の検討を始めたのは2001年頃からだと放送業務局放送部の松尾成泰氏は話す。

「デジタルデータ放送を始めるのにあたり、放送エリアと視聴者数を考慮して、番組連動データ放送は行わない方向で検討してきた。データ放送開始直後 はCM収入の見通しが立たないこともあり、番組連動データ放送では番組制作費を増やすだけの結果になり、視聴率メリットなども出せないという当時の判断で ある。非連動のデータ放送にCMの入っている番組を縮小して表示することはCMのスポンサーに対してどうかという議論もあり、CM放送時だけデータ放送を 止めて画面を拡大するという案もあった。しかし、それではシステムが高価になり高価格になってしまうことから、最終的には非連動データ放送ではメインの地 上デジタル放送を画面の5/8以上残すという規定を設け、CMスポンサーにも協力を得る形にした」(松尾氏)

またデータ放送の運用についても、データ放送の費用対効果を考慮し、データ放送専門部署を設けず、各部署でデータ放送コンテンツを更新する方法を採用し た。編成部・報道部・広報部・事業部の4部署でデータ放送の担当者を決め、それぞれが担当するページを更新している。トップページは編成部が担当し、報道 部がニュースと天気予報を、広報部が番組紹介を、事業部がイベント関連情報を、それぞれ受け持っている。番組の放送がテープの中身については編成部が責任 を負い、テープをかけて放送する責任については放送部が負うという作業分担をデータ放送にも適用して、データ放送全体の取りまとめを編成部が行い、コンテ ンツ内容の責任を各担当部署で負い、放送機器面での責任を放送部が負うという分担にすることにした。各部署で分担したページ更新を、スムースに確実に行う ために利用しているのがDDC-Cueだ。

コンテンツ入力(編成部)
コンテンツ入力(編成部)

DDC-Cue画面(テンプレート選択)
DDC-Cue画面(テンプレート選択)

DDC-Cue画面(スケジューラ登録)
DDC-Cue画面(スケジューラ登録)

DDC-Cue画面(プレビュー)
DDC-Cue画面(プレビュー)

受信機検証
受信機検証

「DDC-Cueは、入力サーバ側にテンプレートを置いておくことが可能で、実際の送出イメージを端末側で参照できることが導入の決め手になった。 例えば、DDC-Cue端末の入力欄にニュースを書き込んでプレビューすると、端末上でページのイメージを確認できる。これを実現しているシステムは他に はなかった」(松尾氏)

DDC-Cue端末は、編成部・報道部・広報部・事業部に各1台を設置。コンテンツ内容のチェックに関しては、各担当部署で責任を持つ形にした。各 部署では、ページ専用のテンプレートを使用し、他部署のコンテンツにアクセスすることはできない。各部署は階をまたいで分散しているため、当初は社内 LANに組み込んで使用するという案もあったが、セキュリティや運用面でのトラブルを避けるために、データ放送用の専用LANを設置して運用しているとい う。

データ放送の運用の流れは、だいたい次のようになる。ニュース部分の場合、報道部のニュースデスクが報道部内に設置されたDDC-Cue端末に ニュースを入力し、データ放送のテンプレート内にコンテンツとして流し込みプレビューで内容を確認。コンテンツ内容を確認した上で、放送用サーバに送ると いう流れだ。DDC-Cueでは、ニュースのようにリアルタイムで放送するだけではなく、設定時刻になったら放送したりといった設定も可能になっている。 トップページには「今日は何の日」という部分があり、これは編成部で記念日や誕生日を迎えた有名人をあらかじめリストとして入力しておき、毎日0時ちょう どに更新するようにスケジュールを設定している。

「現在の各担当者はデータ放送専任ではないので、オンエア、インターネット、データ放送の編集長が兼任しているような状況で、かなり負担が大きく なっていることが今後の課題として残されている。例えば、インターネットのニュース原稿を書き、テープから動画を入れたり静止画を貼り付けたりする作業を した後に、次にデータ放送の項目を打ち込むといった具合だ。」(松尾氏)

DDC-Cueはインターネットとの連動した制作も可能であることから、今後の制作態勢次第では、インターネットや携帯コンテンツと連動した放送についても実現できそうだ。

「現状の設備は、非連動データ放送に特化した形でシステムを構築している。通信コンテンツにも対応するためには、システムをバージョンアップさせな いと、マンパワーだけでは実現しにくい自由度の高い放送をすることは難しい。利用者層や利用者数、利用形態を考えると、インターネット連動というよりは携 帯の1 セグメント放送連動の方が実現性が高いと感じている。大阪圏では2006年にフルパワーで送出できるようになって初めて1セグメント放送も威力を発揮する のではないでしょうか。まだ検討する時間は十分にあるとみています」(松尾氏)

 

 

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