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四国放送株式会社様

2006年10月1日にデータ放送も地上デジタル放送を開始

メディア部長 阿部洋一氏
メディア部長 阿部洋一氏

四国放送(徳島市中徳島町、http://www.jrt.co.jp/) は、2006年10月1日にデータ放送も地上デジタル放送を開始した。ワンセグに関しては10月から試験放送を開始し、12月から正式に開始する予定だ。 徳島県内の放送局はNHKと四国放送の2局であるため、10月1日のデジタル開局時はNHK徳島と共同で特別番組を放映し開局の瞬間を迎えた。

四国放送は、今回開始した地上デジタルデータ放送の制作設備として、メディアキャストのデータ放送ソリューションを導入している。BMLコンテンツ制作面ではBML編集ツール「Foliage」、モノメディア編集ツール「SceneCreator DD」、受信機検証ツール「ShotMUX with RF Option」、コンテンツ更新運用ではテンプレート型コンテンツ更新システム「DDC-Cue」、そして制作技術教育である「制作サポートサービス」を導入し、地上デジタルデータ放送の開始と共に設備の本格運用を始めている。

 

DDC-Cueサーバー設備
DDC-Cueサーバー設備

デジタル推進局メディア部長の阿部洋一氏はデータ放送について次のように話した。
「データ放送の準備を始めたのは約2年前。インターネットでの情報配信を早期から開始してきたこともありデータ放送への関心も当時から強かった。今後の放 送局は今までの広告収入に頼るビジネススキームだけでは生き残れないと感じており、通信関連の技術を応用した新しい展開も必要と思いデータ放送はその入口 だと思っている。放送業界にとってデータ放送技術は全く新しい技術を要することもあり技術的ハードルは高いが、ノンリニア機器、ビデオサーバーなどコン ピュータ技術をベースとした機器が増えてきており、その流れから通信技術を使った放送サービスへ移行されるのは自然の流れであり、今後のその時代の流れで 昨今のIT関連企業や通信事業者などの放送分野への進出や、今までの広告に頼るビジネススキームの危機を乗り越えるためにはデータ放送は必須だと思っている。」

四国放送のデータ放送設備は系列キー局である日本テレビからの情報と共に、ローカルコンテンツに関しては自局内でBML画面を制作し、独自TSを生成し送 出可能な発局機能を持った設備である。10月1日開局時のローカルコンテンツはニュース、気象情報、番組情報を主としており、ニュースは放送原稿を短くした素材をベースとし、災害時にはニュース画面にアラートを出し災害情報が表示される。また気象情報は既存携帯サイトで人気コンテンツであり10分単位で降 雨予測する「目先の雨情報」や、予め視聴者が登録した地域向けに警報等を表示する「お知らせ機能」が特徴だ。

気象情報画面
気象情報画面

データ放送設備導入について阿部洋一氏は次のように話す。
「データ放送開始の方法について、局内ではキー局からのTS連携のみでの最低限のコストでの運用開始も検討したが、それだけではデータ放送のメリットを活かせず、地域基幹放送を担う地方局としての責任と共に地域に密着した情報は必須であると考えた。また局内ではデータ放送を使った新ビジネススキームについても問われたが、未だ始めてもいない現段階で新ビジネススキームの発掘は難しいことや、先ずはデータ放送を開始し自らその技術を習得しながら模索していくことの重要性について局上層部の理解を得られたこと、更にはBSデジタル開始時と比較するとメディアキャストソリューションのような安価な設備でデータ放送が開始できるようになったことが導入する判断材料となった。」

映像管理部 田井肇氏
映像管理部 田井肇氏

メディア部のスタッフ
メディア部のスタッフ

bmlコンテンツ制作環境
bmlコンテンツ制作環境

コンテンツ動作検証設備
コンテンツ動作検証設備

四国放送でのデータ放送関連スタッフは阿部氏を含めてデジタル推進局メディア部の4名で制作運用を行う。画面デザインは局内のデザイン部門である報道制作 局映像管理部にてPhotoshop上でデザインし、そのPSDデータを社内LAN経由でメディア部へ送り、メディア部にて「Foliage」を使ってPSDからBMLへ変換しBMLやECMS Scriptプログラミングを行いBML画面テンプレートを制作する。制作されたBML画面テンプレートはメディア部内の「ShotMUX with RF Option」で動作検証後に「DDC-Cue」サーバーへ登録され自動運用となる。

デジタル推進局メディア部課長の野口永子氏はデータ放送コンテンツ制作について次のように話す。
「メディア部スタッフは今まで簡単なウェブコンテンツを経験しただけのスタッフであったため当初は不安も大きく何から始めてよいか分からない状態で あった。約1年半前にメディアキャストデータ放送ソリューションを導入すると共に、導入時から行っているメディアキャストによる制作技術教育により開局用 コンテンツの制作が出来るようになった。たしかにARIB規格は難解だが、ある程度の制作技術の習得と共にFoliageのような制作ツールを活用するこ とで自局でも制作できることを実感している。ウェブコンテンツと違いBMLコンテンツ制作面で一番苦労するのが各々受信機による動作が違う点でワンセグでは更にその影響を受けると思われるが、メディア部内にある「ShotMUX with RF Option」をフルに活用することで効率的に制作出来る環境が整っている。今回無事にデータ放送開局を迎えられたのは効率的な運用システムや制作ツール提供と共に、制作技術と運用技術も有するメディアキャストの技術サポートとデータ放送全般に関するさまざまな情報提供により実現したと言え、我々スタッフ としては大変感謝している。

 

マスター室
マスター室

四国放送では12月から開始するワンセグ放送に向けての本格運用の準備とコンテンツ制作を行うと共に、今後の課題と展開を模索中だ。

「四国放送のデータ放送はやっとスタートラインに並んだという段階。今後データ放送を使って何をやるかが今後の大きな課題である。番組連動、双方向番組、 TVコマース、携帯サイトへのアフィリエイトなど色々な方法が挙げられるが、まずは技術面でBMLやECMA Scriptを駆使したコンテンツ制作と共にデータベース連動など更なる技術習得をしていきたい。ビジネス面においては直ぐにビジネススキームを求めるの は困難であり、まずは放送局としてデータ放送の存在と価値を視聴者に対し植え付けることが先決で、災害時はもちろんのことデータ放送を見れば魅力ある情報 があり、受信機にLAN接続することで更に番組を楽しめると共に詳細な情報が得られることのアピールを放送局自身が行うべきだと思っている。また可能であ れば受信機メーカーでも視聴者が簡単にLAN接続出来る機能を組み込むなどの連携を行うことで更なる経済効果が得られるのではないかと感じている。」(阿 部洋一氏)

 

四国放送トップ
四国放送トップ

ワンセグ トップ (試験放送)
ワンセグ トップ (試験放送)

四国放送では既にメディアキャストのワンセグ用BMLオーサリングツール「Foliage typeC」やワンセグ対応の「ShotMUX」、「DDC-Cue」も導入し、固定受信機向け(12セグ)からワンセグまでの更なる制作技術を習得し、今後のデータ放送の拡充を図っていく予定である。

 

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