デジタル放送やブロードメディア関連のリーディングカンパニー「メディアキャスト」

プレスルーム

2009年 プレスリリース

2009.5.29

エリア・ワンセグ、デジタルサイネージ、館内放送などに最適な低価格の簡易データ放送システムを開発

コンテンツ作成・更新から送出までの環境を簡易化・低価格化し多様なエリア限定放送サービスの可能性を高める

株式会社メディアキャスト(本社: 東京都渋谷区、代表取締役 杉本孝浩)は、ニュースやイベント情報などをリアルタイムに更新してワンセグ端末やデジタルテレビに送出できる低価格な簡易データ放送システム(コードネーム COx : コックス)を開発いたしました。
新しい簡易データ放送システムは、随時更新される情報を、放送用のBML(Broadcast Markup Language)で記述された画面コンテンツと合成し、データ放送規格(ARIB規格)に準拠した伝送信号(トランスポートストリーム)としてデジタル 放送用多重化装置にタイムリーに出力します。
メディアキャストは4月末から7月末までの3ヶ月間、初めて地元住民の生活に密着したエリア限定ワンセグ放送サービスとして注目されている鳥取県日吉津村の実証実験に技術協力しており、その一環としてこの新システムの提供、運用を行っています。

エリア限定放送サービスの可能性の高まり

テレビ局の放送とは別に、特定のエリアに限定して特化した映像やデータなどの独自番組を提供するエリア限定放送の実証実験が、民間や自治体 などの各方面で活発に展開されており、従来の広域放送サービスとは異なる、このような新しいタイプの放送サービスへの可能性がますます高まると期待されます。
・イベント会場、スポーツ施設などでの場内情報提供
・学校のキャンパス内で、休講情報などの提供
・博物館/美術館で作品説明など情報提供
・ホテル館内、地域店舗などの情報提供
・デジタルサイネージ(店頭のディスプレイやプロジェクタに商品案内/宣伝を行う電子広告)

サービス普及を加速する省スペースで低価格な送出環境

放送技術を応用したこれらの新しいサービスを発展・普及させるためには、放送規格に則したコンテンツ/番組を、容易に制作・更新・送出可能な環境を低価格で構築できなければなりません。
メディアキャストは、キー局だけでなく地方のCATV局などが、高度な専門知識がなくても放送用コンテンツ/番組を制作可能な環境を、低価格かつコンパク トなシステムで構築可能にする各種製品を提供しており、2006年から現在まで、データ放送コンテンツの制作技術、映像エンコード技術、帯域設計技術など の提供で、既に10件以上のエリア限定放送実験に係わってきました。
そして、今回開発した簡易データ放送システム新たに送出用製品として加えることで、制作から送出までデータ放送全体をカバーし、大規模な設備や特別な専門知識を必要とせずに容易にエリア限定放送を実現可能な環境を提供します。
また、メディアキャストでは、同システムや関連技術を、今後も各地、各業界で行われるエリア限定放送技術を活用した新しい試みに積極的に提供し、データ放送普及に寄与していきます。

鳥取県日吉津村の実証実験とメディアキャストの技術

 

 

日吉津村役場屋上、村内大型商業施設の屋上ならびに屋内に設置したアンテナから村内住宅地及び大型商業施設内へ電波を送出、ワンセグ端末向けに ニュースや情報を提供する実験で、日本初の地元居住者の日常生活に密着したエリア限定ワンセグ放送実証実験として注目されています。
メディアキャストが提供する簡易データ放送システムにより、担当者がWebインターフェイスから手動で入力した情報や、外部のコンテンツ収集システムから の特売情報/イベント情報/緊急情報/番組情報などが、ワンセグデータ放送画面へ随時更新され、住民や大型商業施設来店者へタイムリーに情報を伝えること が可能となります。
メディアキャストは、同実験において、簡易データ放送システムの他、以下のような技術を提供しています。
 放送規格に準じたデータ放送BMLコンテンツ制作技術
 ワンセグ放送を実施するための放送帯域設計などの放送技術
 実験放送局内に設置される運用システム技術全般および機材提供
※鳥取県日吉津村の実証実験の詳細は以下の総務省プレスリリースをご参照ください。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo/2008/2008ho137-1.html

鳥取県日吉津村実証実験の構成と簡易データ放送システムの位置づけ

メディアキャストが協力した主なワンセグサービス実証実験

・国立西洋美術館「ウェル.com美術館プロジェクト06秋」 (2006年11月)
・総務省パイロット実験(2006年11月~2007年3月)
「携帯端末向け放送の公共分野における高度利活用に関する調査研究」
・慶応義塾大学日吉キャンパス放送トライアル(2007年4月16日~20日)
・姫路菓子博 2008 (2008年4月18日~5月11日)
・商店街における地域イベント「ベルマーレワンダーランド2009」 (2009年2月22日)


株式会社メディアキャストについて

http://www.mcast.co.jp/
株式会社メディアキャスト(本社: 東京都渋谷区、設立:2003年)は、デジタルデータ放送分野に特化したソフトウェア開発・販売、受託開発を行う業界唯一のデータ放送専門会社です。
BML(Broadcast Markup Language)技術を始め、コンテンツ制作技術、放送運用支援など、デジタルデータ放送に求められる専門分野で多くの経験と実績を有しており、特に、 データ放送用に独自開発した高品質減色アルゴリズム「LACE」は、業界で高く評価されています。メディアキャストのデータ放送製品群は、番組企画支援 ツール「MagicDraw」から、BMLオーサリングツール(固定受信用/ワンセグ受信用)「Foliageシリーズ」、画像編集ツール 「SceneCreator DD」、受信機検証ツール「ShotMUX」、テンプレート型番組更新ツール「DDC-Cue」、 ケーブルテレビ自主データ放送システム「DataCaster suite」などがあり、NHK(日本放送協会)、民放各局、地方局、CATV局、ならびにコンテンツ制作会社などで多数採用されており、デジタルデータ 放送業界のスタンダード製品として位置づけられています。


報道関係お問い合わせ先

株式会社メディアキャスト
担当: 杉本
TEL: 03-5728-4663 / FAX: 03-5728-4639 / Email: pr@mcast.co.jp

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