前のページへ戻る

株式会社岐阜放送様

メディアキャストソリューションによる自局内での制作と運用を確立
ワンセグデータ放送トライアルでは全面的にメディアキャストがバックアップ

坪井氏
坪井氏

岐阜放送(岐阜県岐阜市)は、2005年4月に地上デジタル放送を開始した。本線のデジタル化と共にデータ放送も同時に開始し、地域に密着したコン テンツを自局で制作し運用を開始している。その設備の中核となるシステムがメディアキャストのデータ放送ソリューションである。

データ放送開始について神谷慶男取締役は次のように話した。

「当初はデータ放送に関しては2007年の局舎移転の際に開始する意向であったが、独立U局としての地域性と共にデジタル放送の特徴を生かしたいという各方面からの強い要望もあり、前倒しで2005年4月の地上デジタル開始と同時にデータ放送も開始を決定した。」

データ放送制作設備
データ放送制作設備

データ放送開始が決定されたのが2004年12月、その後すぐにシステム選定と共に各部門から若手5,6名が自発的に集まりデータ放送に関する勉強会を重 ね、翌年1月には開局に向けた「データ放送制作部会」が結成された。その後、4月の開局までわずか3ヶ月しかない期間でコンテンツ案や運用方法などについ て局内で急ピッチで進められた。

開局までの期間について川嶋哲司技術局長は次のように話した。

「データ放送開始を最終決定したのが2004年12月、その後はまさに時間との戦いで局内の若手チームの必死な努力とメディアキャスト技術スタッフの協力により無事予定通りに開局することができた。」

岐阜放送が導入したデータ放送制作/運用システムは、テンプレート型コンテンツ更新システム「DDC-Cue」、BMLオーサリングツール「Foliage」、デジタルデータ放送用画像編集ツール「SceneCreator DD」、デジタルデータ放送用受信機動作検証システム「ShotMUX」。そして開局用BMLコンテンツ制作と開局後の制作技術教育、更には運用技術支援もメディアキャストへ依頼した。

 

BML制作端末とDDC-Cue操作端末
BML制作端末とDDC-Cue操作端末

「当時はデータ放送を開局した局も少なくシステム選定には苦慮したが、コストパフォーマンスに優れ運用面でも人手を割かずにコンテンツ更新が可能なテンプ レート型システムと、将来的に自局で制作できる環境、そして何よりも短期間で開局するためのきめ細かいサポートが出来ることを前提に選定した。メディア キャストのデータ放送ソリューションはBMLコンテンツ制作から動作検証、そして運用まで一環されたソリューションで、更には開局用BMLコンテンツと共 に制作技術教育、技術支援などは今後データ放送運用を始める我々にとって必要不可欠であったためメディアキャストのデータ放送ソリューションの採用に至っ た。」(川嶋氏)

 

開局後の暫くの期間はメディアキャストの制作技術教育と技術支援は継続され、現在では自局内でBMLコンテンツの制作と運用が出来るようになり、開局用コンテンツをベースに幾つかのローカルコンテンツを付加し徐々にではあるがコンテンツの増強を図っている段階である。

データ放送サーバー設備
データ放送サーバー設備

そして2006年7月にはメディアキャスト、NTT西日本岐阜支店(岐阜県岐阜市)、NTTスマートコネクト(大阪市北区)の3社と共同でワンセグデータ放送のトライアルを実施した。


このトライアルは、7月15日から2週間にわたって岐阜県内6球場で開催された第88回全国高等学校野球選手権岐阜大会にスポットを当て、当日の全 球場・全試合の試合途中経過や試合結果を視聴者に提供した。岐阜放送は2007年秋に移転を控えており、移転後にワンセグデータ放送による地域密着型情報 配信を開始できるよう、さまざまな検証を行うことを目的に実施した。

岐阜放送 特命担当グループ デジタル企画開発室の坪井重隆主任は、今回の取り組みについて次のように話した。

「2006年4月からワンセグデータ放送を開始し、地上デジタル放送エリア内では携帯端末などでワンセグ放送受信が可能となった。現状では、 2007年に局舎移転を控えており、ワンセグデータ放送についてはまだ始めていないが、局舎移転に合わせてワンセグデータ放送を使って何かできないかとい うことを、NTT岐阜支店と共同で検討してきた。ワンセグデータ放送の通信部分の運用を考えた時に、サーバのメンテナンスやセキュリティなどのすべてを放 送局で行っていくのには負担が大きい。高速接続環境、配信システム、ネットワーク技術部分に関して各社と連携をとっていくことで、ワンセグデータ放送の地 域密着型情報の配信についてさまざまな検証を行った」

 

ワンセグ画面(トライアル)
ワンセグ画面(トライアル)

今回のトライアルでは高速接続環境と高信頼の配信システムを提供するNTTスマートコネクト、ネットワーク技術に実績のあるNTT西日本岐阜支店、そして デジタルデータ放送制作システムの実績を持つメディアキャストの各社のソリューションを組み合わせることでトライアル環境を短期間に構築し、スピーディな 運用が可能になった。岐阜放送では地上デジタル放送の12セグ部分のデータ放送制作ソリューションとして、2005年にメディアキャストのシステムを導入 していたことから、より緊密な連携が可能になったという。

地域密着型情報のトライアルコンテンツには、視聴者の関心が高い全国高等学校野球選手権県大会にスポットを当てた。岐阜放送内にある情報処理/放送用CG 送出装置のスポーツコーダーを、放送用テロップ用CG、12セグ地上デジタルデータ放送用データ、Webサイト用HTMLの各データファイルの出力に加 え、ワンセグ地上デジタルデータ放送用データも出力できるように自社で改修している。

スポーツコーダー操作画面
スポーツコーダー操作画面

各球場の情報収集を岐阜放送が行い、FAXで送られてきたスコアデータをスポーツコーダーに入力することで各種メディア用のファイルを自動出力している。 ワンセグ データ放送用ファイルは、光ファイバー経由でNTT西日本岐阜支店内で預かっている岐阜放送専用サーバにFTP転送。このサーバ上で、地上デジタル放送の データをワンセグ放送用データに変換するための、メディアキャスト製ARIBモノメディア変換ソフトウェアが稼働しており、サーバにFTP転送されてきた データをデータ放送用に自動的に最適化している。ここで生成されたモノメディアは、NTTスマートコネクトがホスティングする1次リンク通信BMLコンテ ンツサーバにFTP自動転送され、ワンセグ コンテンツとして配信可能にするという仕組みだ。

今回のトライアル用ワンセグ用コンテンツについては、岐阜放送がデザインと演出面を担当し、実際のBMLコンテンツ制作はメディアキャストが行った。

「デジタル企画開発室で検討したデザイン仕様にメディアキャスト制作スタッフが的確に、しかも視聴者の視点に立って使いやすいようにデザイン面の修 正案を提示してくれる。実際にページのデザインを進めていくうえで、非常に助かった。できあがったデザインからスクリプトを組んでコンテンツ化するのも速 くて信頼が置けました。」(坪井重隆氏)


岐阜放送トップ画面
岐阜放送トップ画面

岐阜放送では、2007年秋の局舎移転に合わせてワンセグ データ放送を開始する予定。今回のトライアルを機に、地域情報コンテンツ配信の取り組みに活用していく考えだ。メディアキャストとNTTスマートコネクト は、今回のトライアルによる実験データを元に、システムの操作性・機能・安定性などの向上を図り、放送事業者のワンセグデータ放送に必要不可欠な1次リン クサイトホスティングサービスの商用化に向けて開発をしていく予定である。

 

お問い合わせはこちらから

このページの上部へ戻る

前のページへ戻る