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株式会社テレビ埼玉様

地上デジタルデータ放送制作設備としてメディアキャスト全システムを採用

萩原氏と河上氏
萩原氏と河上氏

テレビ埼玉(さいたま市浦和区、http://www.teletama.jp/) は2005年12月1日、キー局が首都広域圏に向けた東京タワーからの送信をフルパワーに切り替えるのに併せ、計画を1年間前倒しして地上デジタルテレビ 放送、地上デジタルデータ放送を開始した。9月13日から浦和送信所からの試験放送を行ってきたが、本放送開始とともに、送信出力500Wのフルパワーに よる本送信を開始。関東平野のほぼ中央にあるというテレビ埼玉は、立地条件に恵まれ、浦和送信所の1カ所だけで埼玉県内89%のエリアで地上デジタル放送 の受信が可能になった。残りの地域については、2006年12月に児玉中継局・秩父中継局を開局することで受信可能にする。

デジタル開局式典
デジタル開局式典

テレビ埼玉は、今回開始した地上デジタルデータ放送の制作設備として、メディアキャストのBML編集ツール「Foliage」、モノメディア編集ツール「SceneCreator DD」、受信機検証ツール「ShotMUX」、テンプレート型コンテンツ更新システム「DDC-Cue」を組み合わたデータ放送制作・検証システムを導入。地上デジタルデータ放送の開始とともに、設備の本格運用を始めた。

総務局次長でICT(Infomation & Communication Technology)推進室局次長を兼務する萩原敏之氏は、デジタル放送開局とデータ放送設備の導入について次のように話した。

「デジタル放送開始は当初2006年12月で検討していたが、キー局のフルパワー送信開始に併せれば同時に各家庭にある受信機のチャンネル設定も可 能になる。設備の移行については時間的な制約はあったが、独立UHF局としては前倒しした方が視聴者獲得のメリットが高いと判断した。データ放送について は、これまでに13局ある独立UHF局のうち岐阜放送やテレビ神奈川などが開始しており、これらの局の制作態勢を聞いたり、実際に設備を見学することで、 設備やコンテンツ内容について検討を重ねてきた」

導入した設備について、技術局放送技術部長の河上利文氏は次のように話した。

「データ放送は、階層が深いとなかなか見てもらえない面もある。リモコンのボタンを押した時に必要な情報をトップページに出せるということを念頭に 置いた。例えば、台風や大雨などの災害情報や、まだ始まってはいませんが地震情報といったものを、必要な時にトップページに自動的に切り替わって表示で き、データも自動更新できることが必要でした。これに加えて、局内で制作したBMLコンテンツを放送できるシステムを検討してきた結果、デジタルデータ放 送関連では多くの実績を持ち定評のあるメディアキャストのシステムを導入することに決めた」

DDC-Cue操作端末
DDC-Cue操作端末

データ放送コンテンツ制作は、データ放送の素材制作と画面レイアウトをFoliageとSceneCreator DDで行い、出来上がったコンテンツをShotMUXを使って市販デジタル放送受信機で動作検証を行ってから番組コンテンツとして放送していく。さらに DDC-Cueを併用して使うことで、あらかじめ作成したBMLテンプレートを使用しながらテキスト情報と画像情報を随時変更していくことにより、通常の コンテンツ更新においてはBMLオーサリングを意識させずにデータ放送コンテンツの更新を可能にしている。

テレビ埼玉が放送するデータ放送は、ニュース、天気・災害情報、番組情報を中心に構成している。メディアキャストは、ニュースページ、番組情報ペー ジのBML画面コンテンツの制作も担当した。同時に、BMLコンテンツ制作サポート事業の一貫として、テレビ埼玉のデータ放送番組コンテンツの制作サポー トを制作設備納入前から開局後まで並行して行ってきた。制作サポートは、同局内でデータ放送担当者向けに実施し、データ放送コンテンツ制作技術に関するさ まざまな技術支援とトレーニングを行うことで、現在はニュースや番組情報の更新など一通りの操作を局内で行うことが可能になっているという。

データ放送画面(トップ)
データ放送画面(トップ)

データ放送画面(ニュース)
データ放送画面(ニュース)

データ放送トップページは、地域天気情報を中心に表示していることから気象専門会社が作成。気象専門会社の地域天気情報と連動しさせることで県域の 天気情報を表示しているほか、気象情報ページにおいては全国の天気や首都圏の地域・注目スポットの天気情報や紅葉・降雪・花見などの季節情報を提供してい る。

萩原敏之氏は、独立UHF局が地上デジタルデータ放送を行うメリットについて、次のように話した。

「独立UHF局の地上デジタルデータ放送は、すべてを自社コンテンツに利用できることが大きなメリットとなる。ネットワーク局であれば、キー局や準 キー局のコンテンツも入れざるを得ない面も生じる可能性がある。独立UHF局であれば、そういう制約はない。視聴エリアに直結した情報を自分たちで厳選し ながら放送できることは、視聴者が必要な情報を必要な時に流せるということでもある」

テレビ埼玉では今後、導入したシステムを活用し、利用者の動向を参考にしながら番組連動のコンテンツなども増やしていく。現時点では、ニュースや番 組情報は担当者が手動で更新しているが、今後はウェブサイトや携帯向けコンテンツとの連動も図っていく方針であるという。2006年春にはワンセグ放送で のデータ放送の開始も予定しており、現在そのコンテンツ内容について検討を進めていく。

 

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